【映画感想】アルカトラズからの脱出(1979)
1979年。
クリント・イーストウッド主演。
アルカトラズ島の脱出不可能と言われる監獄ロックからプリズンブレイクする話です。
なんとか最後までバレずに出られるんだろうなと思いながら見つつも、演出が巧みで常にハラハラ。最後まで気が抜けず胃がキリキリするような緊迫感が持続しました。
主人公イーストウッドの刑務所の人間関係は良好。一人だけナイフで刺す気まんまんのヤバイやつ以外は邪魔する囚人はいません。
なんか変ですがみんなで協力することの大切さを感じました。
通気孔の穴からはいでて上に登り屋上に通じる穴の格子にジャンプしても届かないシーン。あそこはどうしても他の人の人力がいり一人じゃどうしようもできない現実を感じました。
脱獄まで長くだいたいが下準備パートですが中だるみせずむしろ面白いです。囚人たちに感情移入してしまい常にビクビク怯えつつも下準備を
正直そこ気づくでしょ~に!という看守の目の節穴っぷり(ダミーの塗り絵とか偽頭部とか)も散見されましたが目を瞑れるくらいの粗に思えたのはやはり緊迫感、ドキドキ感を醸し出す演出が優れているからなんだと思いました。
そしてあっさりなラスト。
でもあっさり故に謎の衝撃があり、そこはかとない余韻が胸にこだましました。
見てる最中にショーシャンクの空(1994)にとか直前に見たザ・ロック(1996)を思い出しました。前者は同じ脱獄物で後者はこの映画の舞台です。
ザ・ロックでショーン・コネリーが火をくぐってロックの施錠を解除して「ロックへようこそ」というシーンはこの映画の「アルカトラズへようこそ」から来てたんですね、多分。
それにしても脱獄物は心臓に悪い。見終わってもため息しか出ません・・・
でも面白かったです。