2004年。
名前だけは聞いたことがある品でしたが今回初めて見ました。
イーストウッドと女子プロボクサーが二人三脚で頑張ってミリオンダラーを稼ぐサクセスストーリーかと思いきやそれは途中まででした。
それぞれに事情を抱えた二人。最初は女性を突っぱねていましたが彼女の熱意に屈服&彼女を噛ませ犬として使おうとしている奴らを嫌悪しついにウッドはマネージャーに。
最初に出会ったときが女性が31歳の時で大丈夫か?と思いきやメキメキ頭角を表していきます。遅咲きですね。そして破竹の勢いで相手をなぎ倒していき、いよいよやばいチャンピオンとのマッチ。そこで追い詰められた相手がラウンド終了後に反則パンチしてとてつもない方向に物語は進んでいきます。
それにしてもかなり意外な展開でした。そこまではいいとして、いつかまた復帰できるかと思いきやどうにも状況は芳しく無く、クソみたいな家族に絶望し、足切断、殺してくれと懇願したり、舌を噛み切ったり・・・想像を絶する展開に正直ドン引きしている自分がいました。
もう後半は「つらすぎだろ、おい・・・」と頭の中で念仏のように唱えていました。なんとなく想像していたストーリーや展開の範疇外のシナリオ、ただただ辛い、そして登場人物二人の葛藤も切ない。私の心をえぐっていきます。
そしてモ・クシュラの意味を教え別れのキスをする・・・。クソチャンピオンも反則ですけどこんな展開も反則です。
ラストはもう涙をこらえるのに必死でした。
誰が予想したでしょうこんな展開になるなんて。
最後は遅咲きの挑戦者がチャンピオンに勝利し誰しもに祝福されリングの上で新チャンピオンになる、これでいいじゃないですか、それで誰もが幸せじゃないですか、と言いたくなるくらいのきつい展開に私は参ってしまいました。
いい映画です。