【映画感想】タイタニック(1997)
1997年。
沈没した豪華客船タイタニック号をテーマにした有名な映画です。
・興行収入がやばい
・ディカプリオが出てる
・名作として名高い
・船の上のシーンはよくネタにされる
・セリーヌ・ディオンの歌も有名
というイメージでした。私は今回初見で後半船が沈むことすら知りませんでした。
ジャック(ディカプリオ)とローズ(ウィンスレット)の身分違いの恋物語で、老婆になったローズの回想という形でタイタニック沈没事件が語られます。
物語の前半は恋愛パート、後半は沈没パートになります。
細かいストーリーは有名作品なので省きます。
感想はとてもよかったです。
恋愛パート、沈没パートともにレベルが高く、3時間強という上映時間にも関わらず中だるみを感じさせないのはすごいです。少なくとも私は感じませんでした。
アクションシーンが思いの外多かったのが意外でした。後半はだいたいアクションですが、その中に発泡してくる嫉妬マンから逃げるシーンとかもあります。
なんとなくですがFF9の冒頭に雰囲気が似てるなと思いました。タイタニックのほうが先ですが。
後半いよいよ船がまずい状況になり、音楽隊3人の演奏をBGMに乗客がどんどん水に巻き込まれるシーンあたりから涙が止まりませんでした。なんでかは自分でもわかりません。乗客に感情移入していたのかもしれません。
音楽、演出も相まって映画の世界に没入していたのだと思います。
後半のパニックになる沈没パートを見て思ったことは人間生きるか死ぬかという緊迫した状態になるとその人の本性が出るということです。
大体の人は助かりたいがためにボートに乗りたがります。一方ですべてを悟り大切な人とベッドで死ぬことを選ぶ人、自分の設計した船が大勢の乗客の命を奪うことになり責任感を感じて自分の分の救命胴衣を渡す人、放心状態になり現実から逃げ出す人、錯乱の挙げ句乗客を撃ち殺してしまい拳銃自殺してしまう人、どんな手を使っても生き延びようとする人、大切な人を守るために死んでいった人、いろいろな人間模様が画面で繰り広げられます。
そしてあのエンディング。どうやったらあんなエンディング思いつくんでしょうね。意表を突かれ完全にやられ号泣しました。
見る前のハードルはかなり高かったですが、そのハードルを更に超えてきました。
これはすごい映画です。