1971年。
ショーン・コネリー主演最後の007だそうです(外伝除く)。
007はロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナンの全作をながら見で見たことはありますが、ショーン・コネリーのは初めて見ました。
感想は、007って最初のコネリーの時からこんなノリなんだぁ~と思いました。
なんとなく、ムーア時代のおかしなノリをちょっと真面目にしましたみたいな印象を感じました。
ムーア時代の何作目かにヒロインがうっかりお尻で核爆弾のスイッチみたいなものを押してしまうみたいなギャグがありましたけど、今回のヒロインも最後にやらかしてました。
あとさほどエロシーンがありません。
あと、CGのない時代に片輪走行とかどうやって撮影したんでしょうねぇ。ムーアの何作目かのおかしな効果音とともに壊れた橋を車がローリングしながらジャンプするシーンの時のも思いましたけど。
コネリーが棺に入ってそのまま焼かれそうになるシーンはなんでああなったのかわかりませんでした。
最後のラスボスに関しても、最後はUFOキャッチャーみたいになってなんかギャグっぽい上に、最後のぐあああ!!みたいな断末魔もなく解決シーンにしれっと移行してしまったので、え?と思っちゃいました。
解決したと思いきや、殺し屋の残党が殺しにくるというパターンはムーア時代によくあった気がしますが、この頃からあったんですね。
あと中ボスのキャッツアイみたいな人たちもちょっと印象に残りました。
総合的に見ると尺が長いですね。しかしながら思いの外飽きません。
現代のエンターテイメントと比べると、古臭さや雑さ、未熟さ、適当さなんかを感じますが、「工夫」の跡が見て取れるのは面白いです。実写故の「これどうやって撮ったんだろう?」と考える楽しみもあります。実写の時点でリアルというのもあります。
まぁまぁでした。