2000年。
ケビン・ベーコン主演。
天才科学者が主人公です。透明人間の研究をしています。
上から圧力をかけられまだすべての検証が終わってない時点で主人公は自分に透明になる薬を投与します。
死にかけますが透明化に成功します。
ここくらいまでは体が透明になっていく過程を細かく描写したり、まぶたが透明なので眩しい!とか虚構の中にもリアリティを出そうとする意思が見受けられます。
その後、主人公のいたずら心、スケベ心が爆発。生身の人間の姿ではできなかった煩悩をひけらかしていきます。そしてそれはエスカレートしていきます。
3日で元の姿に戻る予定でしたが、10日経っても元に戻れなくなります。
焦りが募る一方で、ラボの仲間の自分に対する扱いに不満を感じたり、同僚の元カノと今の彼氏(同僚)との関係に対するフラストレーションも指数関数的に増大していきます。主人公は彼女に未練たらたらなのです。それを隠していましたが、元に戻れない焦りと、上からの圧力などが原因で精神が壊れていきます。
そして透明の姿で元カノと彼氏のプライベートでのイチャイチャを見せられて窓ガラスを割り、ついに切れてしまいます。
そこからは上からの圧力の原因である上の人を溺死に見せかけて殺したことを皮切りに、ラボの中に同僚を閉じ込め口封じのため(自分が透明人間であることを知る人間を消すため)一人ひとり殺していきます。
そして大体予想がつく流れとなっていきます。
2000年の公開当時、CMでやってました。
本編は見ませんでしたが、CMで見る限り透明人間モノなのと、パンツが透明人間に脱がされるエッチな映画くらいの知識しかこの映画にはありませんでした。
実際見て見るとCGは当時としては頑張ってるけど現在のものと比べると違和感を感じるという出来です。
ホラー演出と、にじり寄る透明人間の恐怖の前半、見えない敵に一人ひとり殺されていく感じになる後半ともに個人的には楽しめました。
ただ腹に深手を負って凍死寸前だった彼氏が終盤無傷みたいなのと、火炎放射器をかなり食らった透明人間にほとんどダメージを感じられないのはやっぱり興ざめてしまいます。
クライマックスのエレベーターアクションは若干のご都合主義は感じましたが割と見応えがありました。
前半は前半で後半どうなるのか先が見えず後半が楽しみでしたし、後半は後半で最終的にはきっとターミネーターとかエイリアン2みたいにヒロイン無双になるんだろうなと予想はしつつも、意外と見ごたえがあるラストバトルもあり、割と楽しめました。