2018年。
シンガポールが舞台でアメリカ映画なのに出演者がアジア人顔という映画です。
主人公はNYで教鞭をとっている大学教授。若い。頭いい。
彼氏います。彼氏はシンガポール出身。
彼氏の友達の結婚式に出席するために2人でシンガポールに。
しかし彼氏がめちゃめちゃ金持ちの御曹司ということがそこで判明。
シンガポールの彼氏の実家に到着。
そこでしばらく過ごしますが・・・
主人公は血を重んじる彼氏一族やヒガミ女たちの洗礼を受けます。
特に強敵なのが彼氏ママ。
後に意外な告白をしますがこのママもまた過去に主人公と同じ体験をして・・・そこから泥水すすって頑張って家に馴染んだみたいな過去話が出てきます。
ここであれ?なんかこんな設定最近見た映画にあったなと思ったらきみに読む物語(2004)のヒロインの母でした(立場ちゃいますが)。
それと花より男子っぽいな思いました。松村雄基似の彼氏は毒素を抜いた道明寺みたいで母親が敵役になるという展開が。
一方で夫婦の収入格差カップルのいざこざもサブストーリーであります。
逆玉でもいろいろ苦労すんだなぁと思いました。
「こうあるべきだ」に縛られた結果浮気に走った夫と夫に気を使って仕事をセーブしたり宝石類を身に着けなかったりする微妙な夫婦関係が描かれますが・・・(こちらはバッドエンドでしたね)。
途中で友人の結婚式のシーンがありますが、ここは絵的にすごい綺麗でしたね。思わず魅了されてしまいました。
その後主人公の主人公ですら知らなかった禁断の生い立ちが明らかになってしまうところが転ですね。
正直序盤中盤はのっそりしていつまでも動かないストーリーが微妙でしたが、因縁の彼氏の母親といきなり麻雀勝負し始めるくだりからラストまでは普通に面白かったです。主人公カップルと友達その2の収入格差夫婦のコントラストも見事。
後半は普通に伏線も回収されて結構見ごたえがあってよかっただけに、前半の起承の部分の微妙さが実に惜しい。
キャラクターでは優しそうだった彼氏のばあちゃんが主人公の素性が判明した途端本性を表すのが怖いです(階段での主人公と彼氏母との会話の伏線がありましたが)。
主人公の女性は頭がよく終盤は強さも発揮するので普通に好感が持てます。彼氏は女性からしたらホント最高でしょうね、イケメンだし実家が金持ちだし性格もいいし背も高いし。
モブキャラたちもうまく機能していてキャラクター作りも悪くないんですよね。
ちなみにこの作品は役者は東洋人限定というこだわりがあったそうですが、その不徹底がやり玉になった結果ちょっとしたトラブルに発展したというのを見ました。あとシンガポールのシングリッシュという独特の英語が再現されていないとかそういう部分。
そういうのを見てなんか些細なことで揉めてんなぁと思いましたがワイスピX3で日本人役を韓国人の役者が演じているのを見たときのあの微妙な感じだということに気づき、結構大事かもと思い直しました。
前半は微妙、後半でかなり巻き返したという映画でした。