映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】サイレント・ワールド2012(2011)

2011年。

デイ・アフター・トゥモロー系のB級映画です。

 

 

タイトルからしていつものB級だというので適当に見ました。途中で半分寝てしまった手前中盤のストーリーはわかりません。音だけ聞こえてましたが、ずっと同じようなパニック声が聞こえていました。やたらせわしない映画でなんか疲れます。

最後の10分だけ観ました。

親父が空に向かって発泡しながら娘の名を叫んでいました。

 

CGは一昔前のRPGの魔法のようなグラフィック。爆発も90年代と言われても不思議じゃないほどチープで思ったよりびっくり。合成も適当で不思議な世界に迷い込んだのかと錯覚します。

 

最後もで?そこからどうすんのよ的な投げやりな終わり方。人間に与えられた時間は有限なので見るだけ無駄でしょう。

【映画感想】ソウ2(2005)

2005年。

 

ソウの2作目。

1作目は去年鑑賞済みですが細かい内容は忘れました。

 

主人公は刑事。ラスボスであるジョンは早々に逮捕。しかし事前に罠を張って、刑事の息子を人質に取ります。一定時間以内に館から抜け出さないと空気の中に混ざったガスで死んでしまうというルール。息子たちは館を脱出できるか?という感じです。

 

 

どんでん返しが魅力のシリーズ(一作目を見た限りは)で今回もそのような仕掛けが脚本に仕込まれています。

軽くネタバレをすると、古典的なトリックでえ?それだけ?と思いましたが、見ている最中はすっかり騙されていたのでネタバラシはちょっと驚きました。ただ、めちゃくちゃビックリというわけではありませんでした。

 

ただこれまでの前提を最後にででんと覆して本当の構造が見えてくるというのは良いですし、黒幕的な存在も誰どころか存在したことすら見抜けなかったので、やられましたね。

 

まぁまぁ面白かったです。

【映画感想】ワナオトコ (2009)

2009年。

 

パーフェクト・トラップの前の作品だそうです。

あの黒マスク男はワナオトコというみたいです。

 

序盤の伏線とか投げっぱなしで、主人公の妻子はどうなったのか?とか回収されませんが、勢いはすごいです。もうそういうもんを犠牲にしてまでも衝撃のラストにしたいというなりふりの構わなさを感じさせます。

 

ストーリーは懇意にしている家族の家に自分の家族を守るために強盗しに侵入。しかしすでに先客が入り込んでいてメチャクチャな数の罠をそこら中に仕掛けていたというホームアローン的な様相に。

 

ホーム・アローンは家主が自分の家を強盗から守るために頑張る物語ですが、このワナオトコは正直何がしたいのかわかりません。まじで何がしたいんでしょうか?そのわからなさが恐怖なのかもしれません。

 

胸をモミモミしたりペロペロするシーンがあるのでお子様との視聴は・・・というか内容的に見る人いないかもしれませんが。

 

没入度はかなりのもので、世界観を共有できたので高いレベルの緊迫感を維持しながら鑑賞することができました。そのためかなり面白かったです。

 

時折挿入される俯瞰のカメラワークや、エグいトラップでの殺し方の衝撃、思わず顔をしかめるようなグロの連続。

 

勢い任せにホラーをぶん回した作品でかなり楽しむ事ができました。

 

【映画感想】パーフェクト・トラップ(2012)

2012年。

 

ソウシリーズの制作陣が関わっている作品のようです。

勘違いでソウの2作目と思って鑑賞したので作風に困惑しました。

 

ヒールである顔に黒い袋をかぶった男はしゃべらないけど、軍人相手に圧倒するほどの身体能力、ナイフ術を身に着けています。

 

ストーリーは、大富豪の娘的な人が親父に内緒で羽目を外しに悪い友達の誘いでクラブに行きそこで事件に巻き込まれるという感じです。

 

娘を救出するために、SWAT的な人たちでチームが編成され、そこにとんでもない修羅場を経験し唯一生き残った的な犯罪者をチームに加え罠の張り巡らされた敵のアジトに潜入し救出するために頑張るという流れです。

 

ソウのようにすでにどうしようもなく理不尽な状況で行われる心理ゲームという感じじゃなく普通のグロいアクション映画という感じです。ターミーネーター的な。

 

なので全編を通してあまり個性的なものは感じられません。

序盤のクラブで客がまとめてミンチになったり押しつぶされて血肉の塊と化すシーンは良かったです。なぜかマリオワールドの仕掛けを思い出しました。

 

最後は、え?誰なのよという感じで終わりましたが、いや、本当に犯人はなんのためにあんなことをしたんでしょう?

でもハッピーエンドっぽい感じです。

 

それなりに楽しめました。

【映画感想】ジグソウ:ソウ・レガシー(2017)

2017年。

 

ソウは最初のだけ見たことがあります。

なのでジグソウが死んでから10年と聞いてえ?死んだの?そもそもソウの最後ってどうなったっけ?というのが頭に浮かびました。

 

今作は5人くらい最初にいて下手打ったら死ぬ、打たなくても大怪我するみたいな血なまぐさいゲームが始まります。

ゲームが進行していくたびに人が死にますがこの辺はキューブっぽいです。

 

警察側、解剖医側、ゲーム参加者の目線で進んでいき最後にジグソウの正体がわかるという感じです。

 

演出的には死んでいるはずのジグソウが犯人であるかのように開き直った演出にちょっと反則感を感じました。コナンの犯人みたいでちょっとずるいかなと。

 

犯人は思いも寄らない人物ですが、めちゃくちゃ驚いたという感じはしませんでした。

終わり方は犯人が俺の勝ち!みたいな粛清されることもなくあっさり(かっこよくすらある)した終わり方でえ?これで終わりと正直思いました。

 

まぁ、そこそこ楽しめました。

【映画感想】天使のいる図書館 (2017)

2017年。

小芝風花主演。

 

20歳くらいの司書が主人公。自転車に乗るときはヘルメットを被り、人との受け答えは機械のようで知識がやたら豊富な一風変わった頭でっかち系な性格です。

恋愛小説は嫌いとか恋愛は性欲を美しくしたもの、とか言うことの端々にひろゆき的なものを感じます。

ショムニ宝生舞みたいなキャラみたいです。

が本人に悪意はないため、天然系です。

共感性が低く、突っ走ってしまうんですが、悪気はないため嫌な感じはしません。

自閉症とかADHDみたいなんですが、オフ(家の中)ではスイッチが切り替わり言葉遣いとかは普通になります。

 

特筆すべきは小芝風花さんの演技で摩訶不思議なキャラを自然に演じていたと思います。

後半はその変人っぷりがなりを潜めていき、終盤にはなんか普通だなぁという感じに。展開もそれと同様で前半はワクワクさせるものがありましたが、後半は展開が読める上に、テンポもスローのお涙頂戴路線で退屈も感じました。

 

ストーリーは凡庸、主人公のキャラ、演技している人はなかなかと思いました。基本的に安心して見れるほんわか系ですが、主人公の変人キャラを全開のまま終始コメディのほうが個人的には好みですね。おばあちゃんを通して主人公の心情が変化していきますが、お涙頂戴路線じゃなく、コメディ路線でもうまく料理してやればできたんじゃないかと思います。

 

後半にやや物足りなさを感じる作品でした。

【映画感想】 オーガストウォーズ (2012)

2012年。

スヴェトラーナ・イワノーワ主演。

2008年に実際に起きた南オセチア戦争を舞台にしたロシア映画です。

邦題がサマーウォーズっぽいですが割と真面目な(演出は別として)雰囲気です。

 

戦争が起きそうなのに別れた夫(軍人)の元に息子を預けたら、戦争が勃発。ママは急ぎで現地に来ちゃいます。

しかし戦火が激しく、息子と離れ離れに。息子は目の前で父親と祖父母を戦争で失い一人取り残された状況に。この絶望な状況の中ママは息子を見つけるために頑張る、という感じです。

 

戦争映画の中に想像上のトランスフォーマービーストウォーズとかアベンジャーズとかパシフィック・リムみたいな存在(息子のイメージ)が挿入される不思議なタイプの戦争映画です。

 

戦争シーンはリアルなのに、時折、非現実的な物体があまり技術レベルの高くないCGとともに挿入されるので、それが戦争という極限状態の緊迫感に水を差すという致命的な欠陥を内包している点が気になりました。

 

強い母、息子を助けるためにすべてを投げ売って頑張る様子を描きたいのはわかりますが、それに固執するあまりか、なんかへんな感じになっています。

 

まさにドンパチ合戦中で銃弾飛び交う戦場で兵士でもなんでもない普通の女の人が男の人の後ろに捕まっている(男性兵士のベルトを後ろから掴んで移動している)という絵面はたしかに新鮮かもですがやっぱりなんかどこかおかしいです。こうこうこういう流れでこうなったというのはわかるんですが、すごいシュールです。

 

そして時折挿入されるビーストウォーズみたいなCG描写が輪をかけてシュールさアップに貢献しています。

 

主人公の女性は勿論死にません。そこで映画終わっちゃうんで。見ながら常に頭の片隅でこの女性リアルだったら何回死んでんだろう?とずっと思ってました。

 

ちなみに美人ママの為か周りの男性兵士はなんやかんやでみんないい人で事あるごとに助けてくれます。なので美人は得だなぁと思いました。