【映画感想】ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション (2015)
2015年公開。ミッション・インポッシブルシリーズ5作目。
今回も見ごたえがありました。
ベンジー(サイモン・ペッグ)がすごい出番が多かったです。前作に出てきたちょっと頭の固い味方のブラント(ジェレミー・レナー)は最後の一コマを持っていきましたが、黒人キャラのルーサーはモンタージュからイルサを割り出したところまでは活躍していましたがイルサに逃げられたり終盤はブラントに押されてたりとチームの貢献度は低かったです。
ストーリーは何層構造にもなっていてそれぞれの側の思惑が交錯して展開を読みにくくしています。複雑ですがよくよくストーリーを追っていけば7割がた理解できるんじゃないかと思います。終盤は自白剤無双でそれを撃たれたイギリス首相、MI6
最後の最後のラスボス戦がアクションではなく心理戦やゲームの影牢に敵を罠にひっかけてチームでスマートに勝つというのも新鮮です。脳筋主人公がマシンガン無双して全てを爆破するというような映画ははるか昔という感じです。序章で主人公が罠に嵌められるわけですが、実は伏線でそれをそっくりそのままやり返すのもいいですね。
ラスボスの声はフリーザ様(多分)だと思うんですけど彼だけ声と見た目が浮いていて個人的にミスマッチを起こしていて彼が出現して何かしゃべるたんびに没入度を下げられました。
イルサ(レベッカ・ファーガソン)と最後の最後で抱擁を交わしますが、キスに至らないのが逆に新鮮でした。本編には出演していませんでしたがイーサンにはジュリアという妻がいます。おそらくジュリアがいなければキスをしていただろうなぁと思って見ていました。
イルサはイギリス諜報部に親しい人間ということでどうしても007とかボンドガールを連想してしまいます。半分くらいはボンドガールっぽいポジションだなと思い続けて見ていました。それも制作サイドの狙いなんですかね。私は007シリーズにアレルギーとかないんでOKです。
演じ手のレベッカさん初めてみましたがジョディー・フォスター系で美人です。ラストの見せ場のうちアクションパートは彼女が持っていきましたね。かっこいいナイフアクションを披露しています。
あとCIA長官のおっさんはちゃっかりしてますね。
アクションは導入の飛行機ミッション、オペラ劇の上での格闘、水中での息止め(イルサに助け出された後のトム・クルーズはこのときだけ実年齢より若々しく見えた)、バイクチェイスカーチェイス等ありましたが、どれもよかったんですけどアクションに関して度肝を抜かれるような絵はありませんでした。
今まで3~この5まで見ましたが今の所一番の出来です。3、4で今ひとつだった部分が埋められ高レベルにバランスのいい作品に仕上がっていました。見て損はないでしょう。