1998年の映画。
しゃべるオウムのロードムービーです。
主人公はオウムでしまじろうに出てくるとりっぴいみたいなやつです。
内容的には母をたずねて三千里のような幼い頃に離れ離れになった飼い主の女の子とオウムが再び再会するまでの物語です。
以下ネタバレ含みます。
冒頭のひげのおっさん、飼い主一家、おばあさん、パフォーマー、こそ泥の若者、研究所等の人々とのやり取りがありますが、おばあさんとの旅が一番胸にきました。
特に目が見えなくなったおばあさんにくしを取ってあげるシーンや夕日を眺めるシーンで目頭が熱くなりました。
両親が言い合いをしている時に吃音の少女(マリー・飼い主)にオウムに話しかけるところ(このころオウムはしゃべれない)も良いです。
オウムにばかり目が行きがちですが、最後にポリー(オウムの名前)を助ける冒頭のひげのおっさんが実に良い表情をします。
特に大人になったマリーがマリーであることをポリーに証明するために歌い出すシーンのおっさんが涙ぐみながらも笑顔を浮かべるシーンの表情が特にいいです。
個人的にはオウムと同じくらいおっさんの表情が印象に残る映画でした。
オウムが(罪と知らずに)泥棒の片棒を担がされてATMから金を抜き取るシーンや家宅侵入で貴金属の窃盗や研究所の人に羽根をカットされるシーン等ありますが、登場人物は一部を除きみんないい人で、泥棒の若者に至ってもやってることはよくないですが優しくポリーに触れる仕草をするためなんかちょっといいやつなんじゃないかとも思っちゃいます。
一部そんなアウトロー的なシーンもありますがエロシーンもないためお子様との鑑賞は安心できるかと思います。