映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】スノー・ロワイヤル(2019)

2019年。

 

リーアム・ニーソン主演。

主人公は妻に実家に帰られた初老の除雪作業員で息子を何者かに殺されてしまい復讐の鬼になります。

こう書くと物騒ですが、この映画はコメディーです。

 

息子の命を奪った組織のメンバーを一人、二人、三人主人公は殺しては金網でぐるぐる巻きにして滝壺に落とすということをやります。

主人公のみならず相手の組織も悪い連中なのでバンバン人を殺しますがこれまたコメディーチックなので胸クソの悪さはありません。

途中で主人公の兄貴が誤解から組織に捕まってしまいますが、一切口を割らずに弟をかばって死んでいった姿はかっこよかったです。

ホモ要素もあります。そのホモの片割れがボスの怒りを買って殺されてしまいますが、忠臣である残りの方は顔に出しません。恋人が目の前で殺されても頑張って耐えたソルト(アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ映画)を彷彿とさせます。

その残された方は最終的に組織を裏切り、2つの大きな組織の間での抗争の引き金となります(それでリーアムは結果的にラッキーで助かります)。

 

ほんの偶然からそれまで姿を晦ませられていた主人公が組織に突き止められ、同時期に主人公は敵の組織のボスの息子を誘拐するということをします。

自分の家に招待して料理を振る舞ったり寝る前にご本(除雪車の本)を読んであげたり、一緒に仲良く寝たり、一緒に除雪車に乗せて上げたりするほのぼのパートもあります。

 

最後はお約束な展開となりますが、主人公が謎のマシンを使って敵の車に巨木を上から突き刺したシーンが印象に残りました。

あと締めのギャグも忘れておらずB級サメパニック映画のような終わり方をしてスタッフロールにいきます。

 

 

感想としては随所に散りばめられたギャグを私は面白いと感じたため全体的に楽しめました。序盤はどう見ても気質じゃない除雪作業員っぷりが面白く勢いを感じましたが、中盤にやや中だるみを感じました。序盤の勢いのままリーアムが一人ずつ殺していくというのもマンネリ化するでしょうし、まぁ致し方ない面もあるかもしれません。

リーアム・ニーソンの親父アクションとコメディーが上手くマッチした佳作だと思いました。