映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ドリームハウス(2011)

2011年。

ダニエル・クレイグ主演。

ホラーっぽい雰囲気のサスペンス映画です。

 

この作品がきっかけでダニエル・クレイグレイチェル・ワイズは交際。後に結婚したそうです。美男美女でお似合いの夫婦ですよね(にわか)。

 

この作品は惑わしてくる系ですね。描写される出来事やストーリーにどこか違和感があり、その正体が霧に包まれていてモヤモヤしつつもその違和感の正体を探りたくなる欲求があり、また、トータル・リコールとかアンノウンのような自分は誰なのか、見ているものは何なのか?という主人公なんかおかしくない?なんか秘密が隠れていてそれが後半明かされるという感じがしてそれが先を見たいという欲求につながっているような気がしました。

 

しかし、気がするだけで、そこまで先が見たいという気持ちは強くない作品でしたね。

主人公が見ているのは幻?のような感じは地下室で屯していた悪ガキたちの発言から感じましたし、その後違和感が強まるにつれて主人公の正体が視聴側にも比較的わかりやすく検討がつくように物語が設計されています。

 

大どんでん返しというわけでなく、どんでん返しですがそれは物語からすれば中盤もいいところで、そこからが後半戦となります。

この構造は割と珍しいかなと思いました。だいたい最後に正体がでで~ん!とわかってまじかよ・・・ってなるわけですが、この映画は作品の中盤で小規模ながらそれがあり、そこから事件の真相が明らかになっていくという構造になっています。

ただやや中だるみ的なものが強めかなと個人的には思いましたが直前までアクション映画ばかり見ていたためそう感じただけかもしれません。テンポはゆっくり目でクレイグ夫妻のイチャイチャを見せられるところが意外と多くそのおノロケに私はちょっとついていけませんでしたので、そこも密かなる減点ポイントだったりします。そういうの気にしない人は問題ないとは思いますが。

 

後半で事件の真犯人が判明し、戦闘になるというお約束的展開がありそこで主人公が見ていたものの正体についても判明します。え~そっち(幻覚でなく幽霊)かよ思いましたがまぁニューヨークの幻的なのもまぁいいでしょう。フィクションですし。それより事件の真相が判明し被害にあった主人公一家がますます可愛そうになってきます。まさかあんな些細な勘違いが原因であんな目に遭うとは・・・。

序盤の夫婦でイチャイチャしたり子供と楽しく暮らしている絵に書いたような理想的な一家の絵と実際に起ってしまった事件との対比がキツイですね。

 

この映画は見る人を若干選ぶかもしれません。選ぶというか、感情移入度が所帯持ちかそうでないかで違ってくるという意味でです。

幸せかそうでないかを問わず自分の家庭を持っている人のほうが刺さる確率が高いと思いました。

テーマは家族に関わるものなので。

 

私は所帯持ちでもないし、アクション映画を直前に見まくっていたせいかテンポの遅さを感じたり、主人公の正体についても薄々感づいて、後半の展開もおぼろげながら検討がついたため、正直この映画に対する評価は普通レベルでした。

しかし駄作ではないと思いますので、見て損はないかと思います。