映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)

1985年。

 

マーティン少年がドク博士が発明した時空転移装置を乗っけた車で過去に行く話。

 

有名すぎる映画ですが私はそういえばちゃんと見たことがありませんでした。

で今見終わったわけですが、すごいよくできた映画だと思いました。

 

過去に行ったはいいもののお母さんとお父さんの恋愛がらみの歴史を邪魔しちゃってなぜか母に好意を寄せられてしまってさぁ大変、というのもそれだけで面白い。そうなるとお父さんとお母さんをくっつけるためのハードルがばか高くなる。母の自分に向いた好意をどうやって父に向かうようにするのかも楽しみです。

 

あんなお硬い母が若い頃めっちゃ男性に積極的だというのも話ちがうやん的な意味で面白い。

他にも1985年の人たちの若い時の様子が面白い。

 

ドクの衣服のポケットにこそっと手紙を忍ばせるところに関しても、未来に戻る作戦中に偶然それを発見したドクが手紙を破り捨てるという意外な展開に。

それから主人公が10分前にセットすれば伝えられんじゃんということを思いつきなるほどと思いつつも、そう首尾よくいかずドクの死を回避できなかった・・・からの実は防弾チョッキで生きてました、からのセロテープで貼っつけたあの手紙が出てくるというシーンはちょっとじーんときました。

 

そこで終わってもすでに面白いのにさらに主人公が過去に戻ったことで歴史が代わって冒頭の1985年とラストの1985年だと登場人物のキャラやパワーバランスが激変しているのも面白い。未来に帰る前にドクが別人!?と言ってた伏線を回収します。

そして今度は未来編?という次回作につなぐラスト。

 

ほんとよくできるなぁと思います。全編コメディー調なので重くなく軽い気持ちで見れますし、その軽さの中にも粋で意外な展開の目白押しで凄い作品だと思いました。

 

正直最初はファッションとか古臭いなとか唐突な過激派の登場とかで想像力たくましい中学生の書いた脚本か?とうがった見方をしていましたが、最後は完全にやられました。最高です。

 

映画公開当時リアルタイムで見た人(特にアメリカの人)はもっとワクワクできたんでしょうね。うらやましい。

 

大好きな映画は?と聞かれて本作を上げる人が大勢いるのも頷けるエンターテイメント作品でした。