映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】アメリカン・サイコ(2000)

2000年。

クリスチャン・ベール主演。

 

投資銀行副社長のエリートが実は快楽殺人鬼だった?みたいな話です。

 

感想は最後以外、特に前半が良かったですね。最後は現実なのか妄想なのか有耶無耶で逃げた感じがしてなんだかなーという感じです。

 

まずは有名な名刺バトルですね。これはエリートのお友達が集まってお互いが静かなる名刺マウント合戦をするというものです。

主人公のクリスチャン・ベールは完璧主義で名刺のデザインでも負けず嫌いです。お友達が次々とナイスな名刺を出していきますが、イカすよ、いいねといいつつも自分の名刺のほうが上だな・・・と内心では優越感に浸っているのです。

ところが友人のポール・アレンの名刺を見たときに「微妙なオフホワイト、透かし文様いり・・・オーマイガー」と心のなかでめっちゃショックを受けて思わずアレンの名刺を落としてしまうというシーンは何度見ても面白いですね。

エリートなのにそんな細かいことでめっちゃショックを受けているというのが滑稽です。名刺ケースから名刺を出すときのシャキーン!という効果音も微妙にツボ。

ちなみに悔しいのでその名刺の主のポール・アレンを主人公は殺します。

 

 

この名刺バトルは序盤だけでなく中盤にも出てきます。またきたと思いました。今度は別の友達がかなりのクオリティーの名刺を出してきて、許せん・・・という感じで背後からそっと首に糸を巻きつけます。しかしおもむろに相手は振り返り、なぜか主人公は告白されます。ずっと好きだったみたいな。いきなりのホモ要素。しかし主人公は純粋に(打算なく)自分に対して好意を向けてくれる人に対しては悪い感じがしないようでそのホモ達は殺しませんでした。

 

あとエリートなのになぜかビデオはレンタルビデオというのもなんか面白い。金あるんだから購入すればいいのに。

 

それから女を後ろから突いている時に鏡の自分に見とれて決めポーズをしたり力こぶを作ってドヤ顔をするところがこの主人公のキャラを象徴していると思います。主人公は究極のナルで毎日美肌パックを欠かしません。

 

後半の見どころは3Pの最中そのうちの一人と布団の中でまぐわっていると思いきやだんだん布団が血に染まってきて逃げ出したもうひとりをチェーンソーで追いかけ回すというシーンですかね。

クリスチャン・ベールの怪演ここにありです。

 

そしてこのベール演じる主人公のキャラって前にどこかで見たと思いきやハンターハンターのツェリードニヒ(クラピカの因縁の相手)の初登場シーンに似てるんですですよね。買ったかナンパした女を二人連れ込んで死体を切り刻むみたいなサイコな感じ。

この映画が元ネタなのかな?と思いました。

 

最後はすっきりしない微妙な感じでしたが、ただのイケメンだと思っていたクリスチャン・ベールの違った一面が垣間見れて全体的には結構好きな映画になりました。