【映画感想」マシニスト(2004)
2004年。
クリスチャン・ベール主演。
まず一見してすごいのはクリスチャン・ベールの役者魂です。この映画での彼の異様な痩せようは役作りのための努力を惜しまないと言われている彼の真骨頂とも言えると思います。ホント命削ってます。
ストーリーは主人公の幻覚と現実が入り交じる世界での不思議な出来事が次々と描写され、やがてなぜ主人公がそういうことになったのかが後半で徐々に明らかになっていくという流れです。
ひき逃げした罪悪感から自分が勝手に作り出した人物が出現したり、自分が殺した被害者(子供)によくしてやったりと妄想の中でします。
主人公が痩せている理由は1年間ずっとこの調子でずっと眠れていないからです。
終始画面は薄暗い感じなので夜に見ると雰囲気出るかと思います。
メメントの比較されることが多い作品らしいです。なんかよくわからない世界観とか劇中に出てくるメモ書きがあるからなんでしょうかね。
私はメメントはさっぱりでしたが、こちらは比較的わかりやすかったです。ただメモ書きのクロスワードパズルみたいなのはイマイチわかりませんでしたが、最後にKを書いてキラーと書くというのはなぜか書く前に書くアルファベットがわかりました。
ひき逃げして逃げおおせた男が罪の意識に苦しんで現実と非現実が融合した世界で1年間生きてきて自分が見る世界がおかしくなり、その間不眠症を患って眠ることができなくなったわけですが、最後の最後で自首してようやく眠ることが出来たというオチはな~んだという感じですけど見終わった後に少しの余韻を感じることができました。
万人におすすめできるわけじゃありませんが、ハマる人にはハマるという感じでしょうか。