2006年。
世界の出生率がゼロになった世界が舞台。
なんか戦争ばっかしてんなという映画でした。
この映画の特徴は長回し撮影です。
序盤でジュリアン・ムーアが撃たれるシーンも長回しで臨場感があります。というかゲームのバイオハザードの画面みたいな感じがしました。長回しするとゲーム画面みたいになるんだなぁと思ったのが率直な感想です。
臨場感増なのはいいんですが、なんか見ていて違和感がありました。普通の映画では切ってるであろうところを長回ししているためか冗長な粘り気のようなものを感じて正直くどいなと感じてしまいました。
引きのカットがあまりなく密着取材みたいなカメラワークにもカメラマンさんの存在を感じてしまってやや没入を削がれた感もあります。
クライマックスの長回しで血糊のギミックが暴発してカメラに血糊が付着してしまったというハプニングがあったそうです。監督はカット!と言ったんですが音がうるさかったためかリテイクなしでそのままカメラを回して撮影し切ってその血糊ありのものが本編に採用されたそうです。
これは奇跡の血糊と言われているそうですが、普通に邪魔でした。
中盤で奇跡的に妊娠した女性が登場し、無事出産に至ります。
その赤ちゃんを認識した兵士や匿われていた人たちのリアクションが面白かったです。不幸な顔の中にも幸のある顔をするもの、オーマイガーみたいな顔の人、十字を切ってすばらしや・・・みたいなジェスチャーをする人、慈愛の塊のような顔をする人、触ろうと手をのばす人。
そのシーンで世界は一つになったと思いました。一瞬ですけど。
再び戦争になり3人(主人公、出産した女性、赤ちゃん)はボートで逃げ出します。
しかし、主人公は撃たれていて・・・
という流れです。
主演のクライブ・オーウェンさん。紀里谷和明のハリウッド版忠臣蔵でも最後同じ様な感じだったので最後死んじゃう人のイメージができつつあります。と言っても彼の主演映画まだ2つしか見てないですが。
これももしかしたら映画館で見るとまた違ってくる作品かもしれません。