1999年。
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。リュック・ベッソン監督。
15世紀、フランスとイギリスが戦争をしているときに突如として現れた若い女性兵士の物語です。
前に見たことがある気がしましたが、あるのは断片的な記憶でほとんど覚えてません。それこそフォロミーくらいです。
この映画を見てなんというか主人公が哀れに思えてきました。
宗教というものは人を救うものですが、この物語の主人公は宗教により逆に頭がいかれてしまっている、そんな気がしました。
冒頭に姉が死姦されるシーンがありますが、そこでぶっ壊れてしまった、そこで神にすがったものの、壮大な勘違いが始まり、なぜか戦で大活躍して祭り上げられる・・・でも最後は・・・みたいな感じでなんか妙に哀れに思ってしまいました。
最後は焼かれてしまったけど、神から許されたので本人的には満足だったのかなぁなんて思いました。
教会のお偉いさんもなんか神を利用して自分の権力や金のことしか頭になさそうだし、史実でも免罪符なるアホみたいなものが発行されていたことを考えると人間というものはこういう生き物なんだなとも思いました。
考えさせる系っぽい作りの映画ですが、それにはそれ相応の宗教的知識が必要なので、個人的にはいまいち消化不良感が強めでした。