映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ANNA/アナ(2019)

2019年。

リュック・ベッソン監督。サッチャ・ルス主演。

 

監督がよく作ってる(のかは知りませんがそういうイメージのある)”女性が自由になるために仕方なくスパイやってますよ”な映画です。

 

物語はKGBソ連)とCIA(アメリカ)の間で二重スパイになってる女性アンナが双方に言うこと聞かされていて最後はどっちにつくのか?はたまた?みたいな感じです。

 

アクションはいつも通りとして話が面白かったです。時系列が進んだり戻ったりと忙しく複雑ですけど伏線は割と早めに回収されるため、あ、あの時は表向きはこうなっていたけど舞台裏ではこんなだった!とかあの時の続きは実はこういう風になっていたんだというようなことがわかるのがちょっと気持ちいい。でもこういう時系列をめっちゃ動かす演出は人によりごちゃついてんな~疲れるな~と思う人もいるかもしれません。

 

そして最後は2大勢力の若頭的存在のイケメン2人(どっちも主人公と関係あり)と主人公女性スパイが一同に介して、さらに見えない所でKGBとCIAの連中がいっぱい隠れている公園という状況に。

 

そこからヘレン・ミレンの計画通り!(アンナの二重スパイを理解した上で長官を殺させ自分が出世、アンナ飼い殺しの予定)となりますが、さらに主人公は伝家の宝刀”録音”により更にヘレンの上を行き自由を獲得。ヘレンがビッチ・・・と満足げな表情を浮かべてアンナの記録を削除して終わるという終わり方もグッドです。

主人公アンナもただ飼いならされることなく隠れて証拠をコピーして後々取引の材料に使ったり、影でこっそり録音したりと最後まで自由を諦めない姿勢で頭を使って行動するのもいいです。かっこいい。

 

正直ニキータの二番煎じじゃ・・・と思って見てましたけど意外と話の筋は面白かったです。ただ、主人公アンナの自由じゃない描写がやや足りないかなと思いました。もっとひどい目にあっていたというのが描写されていればアンナの心情に共感できたかもしれません。でも感情移入甘いとかないわ~というよりも、これもあったらもっといいなというレベル。話は良かったので割と楽しめます。