2017年。
エマ・ワトソン主演の実写版。
アニメのほうは一回見たことがあります。
お手本のような脚本に見るものをワクワクさせる美麗なCG。
食事を作るシーンと一番の見せ所と思われるダンスシーンの出来は素晴らしく鳥肌が立ちそうになりました。
今見ると設定はドラクエ8っぽく、恋物語は花より男子っぽく思えます。
呪いをかけられて城や城のスタッフの人達が異形の姿に変えられてしまうところがドラクエ8ですし、第一印象最悪な両者が最終的に結ばれるというのは花より男子っぽく見えます。
獣に変えられた王子が引きこもりになって周りのスタッフの助力を得て女の子と仲良くなるというのは電車男のようにも見えます。
面白いのはシュレックとの比較ですね。今更気づきましたが、シュレックって美女と野獣のアンチテーゼみたいなものがあり、これって逆シュレックじゃんって思いました。
何が言いたいのかというと、この美女と野獣という作品には後の各方面の作品に多大なる影響を与えるくらいワクワクドキドキする要素が詰め込まれている素晴らしい作品だということです。
イチャコラ恋愛映画には抵抗があるんですが、こちらはアレルギーを発症することもなく普通に感動しましたね。
呪いをかけられてティーカップとかの姿になっていた人がその姿のまま意思を失っていくシーンはすごく寂しかったですね。
その後元の姿になってハッピーエンドとなるわけですが、あの姿は失われてしまったものの人間の姿に戻って万々歳なんですが、個人的にはお前誰やねんとなって愛着がどっかに吹っ飛んでしまったので、手放しで喜べない哀愁のようなものがありました。
そこんとこの匙加減がうまいなとも思いました。
個人的にはアニメ版を一回しか見ていないくらい思い入れは特になかったため、映像美的な意味でこっちのほうが良かったかもしれません。