2013年の映画。
アイアンマンシリーズ第三弾。
アーマーをトリッキーに分解したり、パーツ単位で戦ったりするシーンが多くて「応用」を感じました。
ラスボスもしぶとく何回か蘇ります。
マンネリを打破しようとする工夫を感じます。
しかし、どこか「これじゃない感」も感じました。
私の思うアイアンマンは完全なスーツ状態であれこれやるヒーローというイメージがあります。今回はフルアーマー状態よりもトニーの状態が長く続き「マンネリ打破してやる感」が出てしまっています。
目まぐるしく「応用」により今までにないアクションを見せますが、どれもこれも小粒という印象でこれといったものもありません。
強いて言えばスーツをラスボスに装着させて自爆ですかね。でも「これじゃない感」があります。
遠隔で操作できるスーツを操るというのも「これじゃない感」がありますし、なんか違うなーという気もします。
子供との交流やヒロインが拉致されるというお約束も出てきてボリューム感はあるんです。
新しい「ワザ」と見れる人がいれば評価は高いと思います。
ラスボスのトドメがパルトローだったというのもなんだかなーという気がします。
そのラスボスも2のミッキー・ロークと比べるとカリスマ性が落ちるなぁという感じがします。
最後の花火はもったいないです。
ラストはトニーがリアクターを体内から取り除く手術を受けリアクターを海に投げ捨てることで3部作に決着をつけています。
散々文句を書きましたが、「これじゃない感」さえ感じなければかなりの良作だと思うんです。しかしアイアンマンが出来上がるまでの過程やヒーローとしての初めての活躍を描いてるワクワク感は1でやってますし、それを踏まえてのライバル出現という王道展開は2でやっています(3を見終わってから2を振り返ると2も結構よかったんじゃ・・・と思えます。つなぎとかいいましたけど)。そうなると3は何やっていいんだかということになりますが、制作側は頑張って作ったというのが伝わってくる作品でもあります。