【映画感想】海の上のピアニスト (1998)
1998年のイタリア映画。
トランペッターのおじさんが昔話を語ります。
内容は船で生まれたピアニスト・1900(彼の名前です)の話です。
内容以前にまず現代音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。
全編に渡り彼の作曲した美しい音楽が流れています。
そんな彼も先日お亡くなりになってしまいました。
20年くらいまえに年忘れロードショーで一度見たことがある作品です。
覚えていたのは嵐の船上をピアノでマジックワルツ(曲名)を弾きながらくるくる回るシーンやピアノ対決での超絶技巧でタバコに火を付けるシーン、愛を奏でて(これも曲名、メインテーマ)を弾きながら少女に一目惚れするシーンくらいでストーリーは全然覚えてませんでした。
映画のラスト、1900の最後の語りは聞いてて呆れてしまいました。私なら「うるせー」と言ってぶん殴って気絶させてさっさと船からおろします。
そんな冗談は置いておいて最後の別れのシーンは湿っぽくないのがいいですね。ブラックジョーク炸裂です。
前見たときは音楽の質やピアノ対決等の派手なビジュアルシーンに目がいきましたが、今見ると彼がなぜ船を降りなかったのかというところに目がいきます。
その理由は最後の唯一の親友との会話で明らかにされますが理解してやれることができなかったので想像力が必要だと思いました。
私が見たのは120分強の日本公開版です。
なお、160分強のカットなしイタリア公開版(完全版)が今年の9月劇場公開ですので興味がある方はググってみてください。