2003年。
ジョン・キューザック主演。
アイデンティティーがキーワード。
寂れたモーテルを舞台にしたサイコサスペンスです。
様々な事情を抱えながらも一つのモーテルに集まった11人の男女。そこで連続殺人事件が発生し1人ずつ殺されていく・・・という流れです。
感想ははっきり言ってかなり面白いです。
まず、次に何が起こるか全く予想できません。
妻が車で跳ね飛ばされてしまってかわいそうな夫。しかしその後、彼もまた車で跳ね飛ばされて死んでしまったときは思わずえ~っ!?となりました。
当初この人が犯人(一番怪しくなさそうなので)かなぁと思っていたので更にびっくり。
ただ爆発はちょっとやりすぎな気も。しかしこのありえない感がストーリーのからくりにもなっているのでダメとは言えません。
古びた辺境の雨降りしきる嵐の夜のモーテルというのも個人的にツボ。絵作りが実にいい。バイオハザードとかサイレントヒルみたいなホラーゲーに出てきそうな世界観が個人的に好物というのも好評価の一因です。
落ちはちょっと反則っぽさを感じましたが、それでも最後の最後までよく出来ていて感心しっぱなしでした。個人的には最後はハッピーで終わってほしかったというのが本音ですが、バッドにすることで真犯人のお披露目もあるのでそこはオッケーです。
基本的にこのブログはネタバレ有りでやっていますが、この映画を見てない人もいるかもしれませんので詳しいネタバレはで伏せときます。
それくらい見てほしいなと思う映画です。
1時間半というコンパクトな時間でよくこのクオリティーを出せたなという点でも感心します。
それにしてもたまにこういう期待せずに見た映画が結構なあたりというパターンがあるから映画鑑賞はやめられませんね。