映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021)

2021年。

岡田准一主演。

 

ザ・ファブル(2019)の続編。

前作はほぼ忘れましたが、今作はオフザケは控えめ比較的真面目路線なアクション映画と化していました。

 

冒頭からこれは邦画なのか?と思わせるアクションシーンで一気に引き込むのはうまいです。しかしそこからアクション映画としては低調な時間が進みやや退屈。

 

そして後半からまた面白くなってきます。

アパートの足場での攻防は圧巻でそこらへんのハリウッド映画にも見劣りしません。

パーカーの柄本時生みたいな顔した中ボスとのバトルシーンも見応え充分、足場が崩れるシーンはこの映画のピークとも言えるシーンでかなり良かったです。

 

前作は福士蒼汰とか微妙などうでもいいモブ敵とかでわちゃわちゃしていましたが、今回は全体的に登場人物が少なく覚えやすい。脚本もすっきりしていて見やすい。

 

キャストでは堤真一がゲスを極めていて良いです。終盤には半沢直樹の大和田常務を思わせる顔芸を披露し堤の独壇場のシーンもあり結構印象に残りました。

車椅子の女の子役の人も素で闇を抱えてそうな女優さんで当たり役だったと思います。

 

個人的には昔から好きな安藤政信が出てるのも良いです。今回はちょいダサな役どころですが、血だらけで歯を食いしばる顔芸シーンがあったり、最後に見せるとこは見せたり中々良かったんじゃないかと思います。

 

序中盤の退屈な時間の微妙さ、クライマックスの地雷の絵的な地味さくらいしか欠点は見当たりません。

邦画のアクション映画ではトップクラスだと思いました。