【映画感想】約束のネバーランド(2020)
2020年。
週刊少年ジャンプで連載されていた同名作品の実写映画です。
当方原作は全20巻読了済みです。
一番面白かった序盤の農園脱出編部分を描いています。
ですが、ダイジェストという感じで原作が持つ面白さは損なわれていると感じました。
というのも、この作品の良いところ(原作)はディティールだと思うからです。主人公たちが頭良い、知能が高い子供なんですが原作では頭いい子どもたちというのがちゃんと表現されていて一筋縄じゃいかないな・・・と納得の目で読むことができました。
でも実写版ではそれほど頭いいふうには見えません。
確かに原作の頭いい片鱗エピソードなんかも映画内でありますが、あれ?もっとなんかあったような思うくらい描写が足りず、頭いいという説得力はそんなに感じられませんでした。うわべだけ、ああそういう設定なんだとフィルターをかけないとそう見えません。
あと演者の演技が微妙なのもそれに拍車をかけています。特にレイ役の子役の演技が酷く、とてもじゃありませんが頭いいふうには見えません。浜辺美波は割とよくノーマン役もそこまで悪くなかったんですが。レイだけはどう見ても微妙で彼が言葉を発する度にズコーってなってしまうのが残念でした。北川景子はあまり印象に残りませんでした。
それと全体的に駆け足なので原作未読の人は無事についていけたのかなぁとも思っちゃいました。駆け足なんですが個人的には長く感じました。2時間ですが体感では2時間半くらいです。
原作はこれからプリズン・ブレイクシーズン2みたいに檻の外編に突入していくわけですが、実写版の第2弾はあるんでしょうかね。ジョジョみたいに続きやらないパターンな気がしないでもないですが、もしやるならレイ役は他の子にしたほうがいいんじゃないかと思いました。