2002年の映画。
遠距離から狙われ続ける女人質と狙い続けるスナイパーが身の上話をする映画です。
人質は常にスナイパーに遠くから狙われていて近くに爆弾もあります。他にも人質にされてる人がいますが、メインはあくまで犯人と女人質のやりとりなので割愛します。
終始上記の場面という異色の映画です。アクション映画ならぬエイム映画です。
スナイパーは神エイムで女人質意外はバンバン撃ち、女人質に近寄る人も同様でどんどん射たれては退場していきます。
ここも新鮮です。だってそんな事したら狙ってるとこバレちゃうと思うし。でも最後の最後までバレません。
警官隊や女人質の旦那等の脇役の動向をハサミつつもメインどころは犯人と女人質のコミュニケーション。にも関わらずうまく間をもたせていてストーリーが破綻せずに成立させている演出、脚本の技量は認めざるを得ません。
しかし、退屈に感じる人ももちろんいるでしょうしそういう人からしたら駄作になるかもしれません。
私は新鮮さのほうが退屈さを上回りました。徐々に犯人の目的が明らかになっていったり、女人質と心を通わせていく過程も描かれています。また最後の結末はどうなるんだろうと気にもなったので最後まで中だるみなく観ることができました。
ラストの演出も犯人は何を思っていたのか安易に語らず視聴者の想像に委ねるという感じでいい感じに余韻を醸し出していました。いい終わり方。
ありがちなアクション系とおもいきや逆の展開をいかれたのでよかったですね。
渋い映画です。