1999年。
アクションコメディー。
宝石泥棒で捕まった男が警察署の証拠保管室に保管されている宝石を取り戻すために偽装警官になるという荒唐無稽なストーリーです。
口八丁手八丁で警官じゃないとバレるピンチを回避していきます。
ドロボウなのでドロボウの気持ちや手口に関してはお手の物。持ち前の嗅覚を活かしてどんどん事件を解決していきます。
そしていつの間にか主任刑事になってしまいます。
警察署の人たちも彼を評価するようになりいつしか仲間になっていました。
そんな中クライマックスの因縁の相手とのバトルに突入します。粘る敵役。敵役はメキシコの国境を超えてしまい、アメリカの警察は手出しできなくなります。
構わずつっこむ主人公。そして事件解決。終始コメディアンに徹している主人公でしたがこのときばかりはかっこよかったです。
この映画どういうオチになるんだろうと思ってみていましたが、実は相棒の刑事たちも気づいていて、本当は逮捕しなきゃいけないところを結果的には逃がすんです。国境を超えたから手出しできないとのも伏線です。
単に見逃すだけでなく、アメリカとメキシコの国境という直前に張った伏線が活かされていた点が良いですね。心地の良いラストになるんだろうかとは思っていました想像を伏線の分だけ超えてきました。
主人公のキャラが人情味があるのもいいですね。もともと陽キャの極みみたいな明るい悪党で警察は目の敵にしてるはずなんですが、相棒や同僚と一緒に活動しているうちに情が移ってクライマックスの総力戦で仲間の命を救ったり、敵役の運転するトラックにしてやられた同僚の安否を心配したりします。そういうのがあったからこそあのラストが納得いくものになってるんですよね。
随所にコントチックなネタが挿入されていてテンポもいいです。
一度も見たことがない映画で全然期待していませんでしたがかなりよかったです。
思わぬ掘り出し物。
これはおすすめ。