2006年。
正直もやっとする映画でしたね。ジブリ作品としては凡庸でパッとしません。劇中で明らかにされていない要素が多くちぐはぐな印象を受けました。これは説明不足が原因なんでしょうけど前半ののんびりパートの時にそんなのんびりしていないでうまく説明してほしかったところです。
なんで父親を殺したのかもいまいちよくわかりません。自分の中の影の部分がそうしたというのもそんなんで殺す？と思っちゃいますし、その後そんな国王が殺されるということになってどんなことになったのかもわからずじまい。テルーがなんか最後にドラゴンになってテルーの正体はドラゴンだったの？なんで？となるし、そもそも冒頭のドラゴンの共食いもなんなんだ？とかなんで本名言っちゃだめなの？と思いつつ見ててちょろっとそういう話題が劇中で出るもこれといった納得がなく最後になってもわからなかったためもやっとします。
説明というか教訓めいたことを菅原文太の声の人が言います。その後も事あるごとに世界の理を説きますが説教臭いような道徳の教科書のようなそんなことばかり言っています。それは別にいいですけど映画なので言葉でもいいんですけどできれば言葉ではない何かでうまく説明してほしかったところです。
ストーリーも冒頭からドラゴン共食い、父親殺し、なんか病んでる主人公とネガティブな嫌な感じがしました。それから麻薬や奴隷が出てきてさらに陰鬱になりなんでこんな暗いんだ？と思っちゃいましたし、主人公が奴隷になっちゃった、これからどうするんだろう？と思いきやすぐに魔法使いのおっさんがやってきて魔法でそれを外して無事救出とかなんか興ざめてしまいましたね。
中盤の展開もありきたりで終盤では主人公も説教臭いセリフを平然と吐くように。それまでの説明不足も災いしてクライマックスも置いてけぼりで盛り上がれませんでした。
正直イマイチな感じでした。
